特集
映画『オデュッセイア』と原典を読む
2026年9月11日に日本公開されたクリストファー・ノーラン監督の映画『オデュッセイア』。その原作にあたるホメロスの叙事詩は、およそ3000年前に成立し、今も原文のまま読むことができます。この特集では、Humanitextプロジェクトのメンバーが、映画の場面をホメロスの原典の行と突き合わせ、映画と原作の違いを解説した4本の記事を、読む順に並べました。
映画を観る前に読める2本と、観たあとに読む2本に分けています。記事が引用する原文と対訳は、Humanitext Readerで誰でも確かめられます。
全4回 · 2026年8月21日〜9月18日 · 執筆:鈴木 祐希(名古屋大学 博士後期課程)
記事一覧(読む順)
映画を観る前に(ネタバレなし)
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第1回 ネタバレなし · 鈴木祐希
『オデュッセイア』:「ノスタルジー」とは帰れない苦しみだった
予告編の怪物退治は、全24歌のうちのごく一部です。主人公は第5歌まで現れず、漂流の8割は同じ島で泣いて過ごす。「ノスタルジー」の語源となった二つの言葉から、原典が描く英雄の姿を確かめます。
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第2回 ネタバレなし · 鈴木祐希
客の名を尋ねるのは食事のあと:『オデュッセイア』の「ゼウスの掟」
なぜ百人を超える男たちが、留守宅に居座って飲み食いできたのか。映画で繰り返される「ゼウスの掟」とは何か。館の扉口、豚飼いの小屋、巨人の洞窟——原典の歓待の場面を並べると、求婚者たちの異様さが見えてきます。
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原典を自分で開く
記事が引用した箇所は、そのまま原典で確かめられます。
Humanitext Reader
『オデュッセイア』全24歌の原文と日本語訳を、無料で全文、一文ずつ並べて読めます。語を選ぶと辞書と語形解析が開きます。
この特集について
Humanitextは、西洋古典学を専門とする大学の研究者が進める、AIで人文学の研究と読書の可能性を拓くプロジェクトです。アプリの開発も、記事の執筆・監修も、研究者自身が担っています。