使い方と考え方
質問を、原典へ戻る入口に
Humanitext Antiqua は、古代ギリシア・ローマのテキストを対象にした対話型の研究ツールです。「プラトンにおける記憶は、単なる知識の保存なのか」「亡命を語るラテン文学の一節を比較したい」といった問いを、専門的な検索式に置き換えず、そのまま投げかけられます。
大切にしているのは、AIの答えを結論にしないことです。回答には参照した一節が引用として示され、引用を選ぶと原文と英訳を並べて読めます。公開済みの作品では Humanitext Reader に移り、前後の文脈や語彙まで確かめることもできます。AIは原典の代わりではなく、まだ見つけていなかった一節へ向かうための案内役です。
初めてなら、こんな問いから
- 「アリストテレスは友情をどのように分類していますか」
- 「海の旅を恐怖として描く一節を、著者別に比べてください」
- 「ストア派の運命論に反対する材料を、キケロの作品から探してください」
答えの下に続く質問候補も表示されるので、最初から完璧な問いを用意する必要はありません。気になる引用を読み、次の問いを重ねるうちに、探索の輪郭が少しずつ明確になります。
調査の範囲と答え方を選ぶ
対象はジャンル、著者、作品から絞り込み、不要な範囲を除外できます。幅広く見渡したいときと、特定の著作だけを精査したいときで検索範囲を変えられるため、偶然の発見と再現可能な調査の両方に対応します。
回答形式も、簡潔なQ&A、学習向けの説明、研究向けの検討、対話形式、独自の指示から選べます。検索を使わずAIと話すモードもありますが、研究上の確認には出典付きのモードをおすすめします。収録作品の一覧では、底本や引用情報も確認できます。
考えた過程を持ち帰る
会話は利用中の端末にスレッドごとに保存されます。途中で止めたり、回答を作り直したりしながら検討を続け、必要な会話は Markdown または JSON で書き出せます。日本語・英語・中国語・韓国語のインターフェースに対応しています。
AIの回答には、文脈の取り違えや解釈上の偏りが残ることがあります。引用された箇所とその前後を読み、必要に応じて校訂版や研究文献へ戻ることが、Humanitext Antiqua を研究に用いる際の基本です。
実際の画面で、最初の一歩を。
問いを一つ、作品を一篇、資料を一ページ。小さく試すところから始められます。