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岩田 直也

コアメンバー

名古屋大学デジタル人文社会科学研究推進センター 准教授

国立情報学研究所 特任研究員

京都大学大学院修士課程修了、ケンブリッジ大学 PhD(古代哲学、2015)。日本学術振興会海外特別研究員(ケンブリッジ大学)、British Academy Postdoctoral Fellow(オックスフォード大学)を経て、2023年より名古屋大学大学院人文学研究科 准教授、2024年よりデジタル人文社会科学研究推進センター 准教授。2025年より国立情報学研究所を兼務。プラトンとアリストテレスを中心とする西洋古代哲学を専門とし(Journal of the History of Philosophy、British Journal for the History of Philosophy などに論文)、2023年からは西洋古典のテキストとAIをつなぐ研究基盤 Humanitext を開発している。Schmidt Sciences HAVI(2026–2029)と JST 次世代AI人材育成プログラム BOOST(2025–2030)の研究代表者。日本デジタル・ヒューマニティーズ学会(JADH)の年次大会で、JADH2026 のプログラム委員長、JADH2027 の実行委員長を務める。2025年 情報処理学会 山下記念研究賞。

西洋古代哲学西洋古典学デジタル・ヒューマニティーズ検索拡張生成(RAG)

Humanitextプロジェクトの代表として、全体の設計と開発・運用を担い、以下の研究に携わっています。

  • 古典文献間の関係の知識グラフ(Schmidt Sciences HAVI)

    • 2026年10月に始まった「Humanitext: A Human-AI Co-Creation Platform for Verified Classical Scholarship」の研究代表者。AIが古典文献どうしの引用・引喩・言い換え・批判の関係を提案し、専門家が一件ずつ検証して知識グラフとして蓄積する研究で、間テクスト性の研究設計、RAG/GraphRAG の開発、専門家としての最終検証を担当します。詳しくは採択のお知らせをご覧ください。
  • アプリケーションの開発と運用

    • ギリシア語・ラテン語の古典に問いかけ、根拠となる原典箇所を示して答える Humanitext Antiqua(2024年公開)を中心に、青空文庫を対象とする Aozora、マルチモーダル大規模言語モデルによる OCR、原文と訳を一文ずつ読む Reader の開発と運用を担当しています。
  • 古典テキストを AI が扱える形にする研究

    • 古典学の引用規範(CTS)に沿って TEI/XML のテキストを分割し、出典をたどれるまま検索に使うデータ設計(DH2026)、原文を文脈に応じた訳に置き換えて意味検索の精度を上げる「コンテクスト指向翻訳」(2025年 情報処理学会 山下記念研究賞)、人文学の RAG の検索精度をどう評価するかの検討などに取り組んでいます。
  • 他分野への展開

    • Humanitext で培った方法を、ローマ法の『学説彙纂』を AI の OCR でデジタル化する Digital Digesta、古典文献に基づく星空解説の Humanitext Planetarium など、ほかの分野の資料にも広げています。
  • 古典を広く届ける試み

    • 原典の記述から古典の場面を映像化する ANIMA ANTIQUA(東海国立大学機構「ねのねプログラム」、DH2026 ポスター発表)や、ギリシア神話の記事と解説動画を通じて、古典の原文に触れる入口をつくっています。