第127回名大カフェ「手で読む×デジタルでひらく」に岩田直也が登壇しました
4/13/2026

2026年4月10日(金)、名古屋大学駅直結の交流施設Common Nexus「LOAM HALL」にて、第127回名大カフェ “SCIENCE, AND ME”「手で読む×デジタルでひらく──古典テキストを未来へどうつなぐ?」(主催:名古屋大学学術研究・産学官連携推進本部)が開催され、Humanitextプロジェクトから岩田直也が登壇しました。春の嵐に見舞われた晩にもかかわらず、会場には64名の参加者が集まりました。
前半のトークでは、日比嘉高氏(名古屋大学大学院人文学研究科 教授)が「どんなデジタル本文を継承する? 漱石作品とTEIの話」と題して、夏目漱石作品のTEIタグ付けを通じた人とコンピュータの協働的な読解について報告。続いて岩田が「古代ギリシアのテキストは、どんな「かたち」で未来に届くのか」と題し、口述から書写へ、写本から活字へ、そしてデジタルデータへと2400年にわたり「かたち」を変えてきたプラトンやアリストテレスのテキストが、生成AIの登場によっていま迎えつつある新たな転換点について、Humanitextプロジェクトの実例を交えて話しました。
座談会「古典・文学のテキストを、未来へどうつなぐ?」
後半の座談会には、海野圭介氏(早稲田大学 教授)と加藤弓枝氏(名古屋大学 准教授)が加わり、日本古典籍のデータベース構築や和歌文学テキストデータの整備の経験も交えながら、デジタル化された古典テキストをどう未来へ引き渡すかを議論しました。「LLMは『知っている』と言えるのか」という哲学的な問いから、要約文化の中であえて時間をかけて読むことの意味まで、会場からの質問も交えて話題は尽きず、参加者アンケートには「人生の伴走者としてAIと人が共に高め合えたら」という感想も寄せられました。
当日の詳しいレポートは、名古屋大学学術研究・産学官連携推進本部の「名大研究フロントライン」で公開されています。ほぼノーカットのアーカイブ動画も同記事から視聴できます。