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岩田 直也

コアメンバー

名古屋大学デジタル人文社会科学研究推進センター准教授

国立情報学研究所特任研究員

ケンブリッジ大学にて西洋古代哲学で博士号を取得後、オックスフォード大学等での研究員を経て現職。専門はプラトンやアリストテレスを中心とした西洋古代哲学ですが、近年は自身の研究分野とAI技術を融合させたデジタルヒューマニティーズの領域で、新たな研究プラットフォームの開発に取り組んでいます。

西洋古代哲学西洋古典学デジタル・ヒューマニティーズ

Humanitextプロジェクトでは、個々のアプリケーション開発に留まらず、プラットフォーム全体の基盤構築から将来的な発展に至るまで、以下のような役割を多岐にわたって担当しています。

  • プラットフォームの運用・保守・管理

    • Humanitext Antiqua, Aozora, OCR など、各アプリケーションの安定稼働を支えるための、日々の運用、保守、管理全般。
  • 検索機能の高度化による研究支援

    • AntiquaAozora を中心に、意味検索の精度向上に取り組んでいます。ハイブリッド検索、文脈に応じた翻訳(コンテクスト指向翻訳)、検索クエリ拡張などの技術を導入し、研究者が求める情報へより深く、的確に辿り着ける環境を目指しています。
  • 研究用データセットの構築と高精細化

    • 西洋古典研究の中核となるデジタル文献データセットの構築を担当。既存のデータ(TEI/XML形式)に、より詳細な構造情報や専門家による解釈情報を付与することで、データの価値を高める「高精細化」を進めています。
    • 論文や注釈といった二次文献を Antiqua に連携させ、単なる事実検索に留まらない、研究者の解釈に寄り添った応答生成を試みています。
  • 「Humanitext+」による分野横断の展開

    • Humanitextで培った技術を他分野へ展開する「Humanitext+」活動を推進。以下のような、多様な領域での応用を試みています。
      • 日本文学や法令データベースとの連携
      • プラネタリウムで活用できる、星座に関するギリシャ神話の文献連携
      • ピラミッド関連の研究報告書や論文を対話的に検索できるシステムの構築