「ねのねプログラム」に採択:AIが紡ぐ西洋古典の映像詩

9/18/2025

ねのねプログラムの写真

このたび、私たちの映像プロジェクト「ANIMA ANTIQUA -古典に息吹を-」が、東海国立大学機構が運営する共創の場”ComoNe”の探究活動「ねのねプログラム」第2期に採択されました。多数の応募の中から11の独創的なプロジェクトの一つとして選ばれたことを、大変光栄に思います。

2000年の時を超え、古典の叡智を現代に

本プロジェクトは、AI対話システム「Humanitext Antiqua」を駆使して、プラトンやホメロスといった西洋古典の原典を深く解釈し、その世界観を最新の動画生成AIで映像化する実験的な試みです。難解と思われがちな古典の名場面を、誰もが直感的に楽しめる短編映像として再構築することを目指します。

「ソクラテスの最期」の哲学的な問いかけや、「トロイア戦争」の英雄たちの葛藤。AIが原典から読み解いた情景や感情を、専門家の監修のもと映像プロンプトへと変換し、2000年前の言葉に新たな命を吹き込みます。

共創の場で探究を深める

活動は2025年10月から12月にかけて、すべての人に開かれた共創の場「ComoNe」にて行われます。期間中、私たちは制作プロセスを公開し、来場者の皆様との対話を通じて作品を磨き上げていきたいと考えています。最先端技術と人文学の融合が、どのような新しい古典体験を生み出すのか。その探究の過程をぜひ間近でご覧ください。

選考委員の遠山寛治氏からは、「視覚的に古典の世界を見て、まるで昔にタイムスリップしたような体験を味わえることを心から楽しみにしています。子どもから大人まで、古典に触れるきっかけとなり、新しい発見や感動が生まれる場になることを期待しています」との温かいコメントをいただきました。

古代の叡智と現代技術の対話から生まれる、未知の表現にご期待ください。

関連情報 ねのねプログラム公式サイト